
こんにちは、Nです。
先日、PHPの重大な脆弱性について調べていたところ、もうひとつ気になる問題がありました。
それが、古いルーターのセキュリティ問題です。
「ルーターなんて、一度買ったら壊れるまで使えばいい」
そう思っている方もいるかもしれません。(僕もそうでした笑。)
しかし、ルーターもパソコンやスマートフォンと同じように、セキュリティ対策が必要な機器です。
アメリカのFBIも、サポートが終了した古いルーターがハッキングされ、犯罪者に悪用されていると警告しています。
しかも、ルーターを乗っ取られた場合、自分が被害に遭うだけでなく、知らないうちに犯罪者の通信を中継するために利用される可能性まであります。
今回は、古いルーターの何が危険なのか、買い替えが必要なのか、家庭でできる対策は何なのかをまとめます。
1. 古いルーターが危険な理由。FBIも警告しています
まず、ルーターとは何でしょうか。
簡単にいうと、家庭内のスマートフォンやパソコンと、インターネットをつなぐための機器です。
普段は意識することも少ないですが、家の中からインターネットに接続するための重要な役割を担っています。
問題は、このルーターにもセキュリティ上の弱点が見つかることです。
新しい脆弱性が発見された場合、メーカーが修正プログラムを提供することがあります。ルーターのソフトウェアを更新することで、こうした問題に対処できる場合があります。
ところが、古い製品ではメーカーのサポートが終了していることがあります。
サポートが終了すると、原則として新たなセキュリティ更新が提供されなくなります。後から問題が見つかっても、修正されないまま使い続けることになりかねません。
※ 実際にFBIは2025年5月、サポートが終了したルーターの脆弱性を悪用し、犯罪者が通信を中継するために利用している問題について警告しました。
さらに2026年4月にも、FBIなどの関係機関が、脆弱なルーターを侵害して情報を盗み取る攻撃について注意を呼びかけています。
つまり、古いルーターの問題は、単に通信速度が遅くなるという話ではありません。
セキュリティ更新が受けられない機器を使い続けること自体が、リスクになるのです。
2. ルーターを乗っ取られると何が起きるのか
では、ルーターを乗っ取られると、具体的にどのような問題が起きるのでしょうか。
代表的なものを紹介します。
偽のサイトへ誘導される可能性がある
例えば、Googleで検索して、銀行やネットショップのサイトにアクセスしたとします。
ところが、ルーターの設定を不正に変更されると、本来とは異なるサイトへ誘導される可能性があります。
こうした攻撃のひとつが、DNS設定などを悪用した「DNSハイジャック」です。
(ハイジャックて名前が不安を煽ってきますね。)
本物のサイトを開いたつもりでも、偽サイトに誘導されてしまえば、気づかないうちに情報を入力してしまう危険があります。
ただし、すべての通信が簡単に盗み見られるわけではありません。HTTPSによる通信の暗号化など、別の防御もあります。それでも、ルーターの設定を不正に変更されることは軽視できません。
犯罪者の通信の中継地点にされる
もうひとつの問題が、ルーターを犯罪者の通信の中継地点として利用されることです。
攻撃者が侵害したルーターを経由してインターネットにアクセスすると、通信元を分かりにくくするために悪用される可能性があります。
本人は普通に生活しているだけなのに、自宅のルーターが犯罪に利用されてしまう。
これは、かなり嫌な話です。
見守りカメラなども確認が必要
ルーターだけでなく、見守りカメラなどのインターネットにつながる機器にも注意が必要です。
初期設定のままのパスワードや、修正されていない脆弱性があると、不正アクセスの危険が高まります。
ただし、初期パスワードのままなら必ず映像を見られる、というわけではありません。機器の設定や外部からのアクセス方法によってリスクは異なります。
大切なのは、ルーターだけでなく、家庭内のネットワークにつながっている機器も適切に管理することです。
3. 古いルーターは買い替えるべき?今すぐ確認したい3つのこと
では、家庭で使っているルーターは、どうすればよいのでしょうか。
まずは、次の3つを確認してください。
今日一番お伝えしたいことです。知識よりも対策です。
・① サポートが終了していないか確認する
・② ファームウェアを最新の状態にする
・③ 管理者パスワードを変更する
① サポートが終了していないか確認する
最初に確認したいのが、ルーターのメーカーと型番です。
本体の裏側や底面に、製品名や型番が記載されていることが多いです。
その型番をメーカーの公式サイトで検索し、サポート終了やファームウェア更新の情報を確認しましょう。
「購入してから5年経ったら必ず危険」という明確な基準があるわけではありません。5年という年数だけで判断せず、メーカーのサポート状況を確認することが大切です。
② ファームウェアを最新の状態にする
ファームウェアとは、ルーター本体を動かすためのソフトウェアです。
メーカーからセキュリティ更新が提供されている場合は、説明書や公式サイトの手順に従って更新しましょう。
更新中に電源を切ると不具合が起きる場合があるため、作業手順はきちんと確認してください。
すでにサポートが終了している場合は、更新できないこともあります。その場合は買い替えを検討するのがおすすめです。
③ 管理者パスワードを変更する
ここで注意してほしいのが、ルーターの「管理者パスワード」です。
これは、スマートフォンなどをWi-Fiにつなぐためのパスワードとは別のものです。
管理者パスワードは、ルーターの設定画面にログインして、設定を変更するために使います。
もし初期設定のパスワードをそのまま使っているなら、変更できるか確認してください。
「admin」「1234」「password」など、推測しやすいパスワードは避けましょう。
他のサービスで使っているパスワードの使い回しも避け、長くて推測されにくいものを設定することが大切です。
FBIも、初期設定のパスワードを変更することや、サポート終了機器の交換、ソフトウェア更新などを推奨しています。
4. ホームルーターやスマホのテザリングはどうなのか
ここからは、よくある疑問について整理します。
ホームルーターも買い替えが必要?
ホームルーターだから安全、あるいは危険というわけではありません。
大切なのは、使っている機器のサポート状況や更新状況です。
サポートが終了している場合は、契約している通信会社に確認してみましょう。レンタル機器であれば、交換できる場合もあります。
なお、ホームルーターの契約自体が必要かどうかは、家庭の使い方によって異なります。
スマートフォンの大容量プランやテザリングで十分な人もいれば、家族で複数の機器を同時に使うため、固定回線やホームルーターが便利な人もいます。
セキュリティの話と、通信サービスの契約を見直す話は分けて考えましょう。
スマートフォンのテザリングは安全?
スマートフォンのテザリングは、適切に設定して使えば、自宅の古いルーターを使い続ける代わりの選択肢になる場合があります。
ただし、テザリングなら絶対に安全というわけではありません。
スマートフォン本体やOSを更新し、推測されにくいパスワードを設定するなど、基本的な対策は必要です。
また、通信量やバッテリー消費、同時接続できる機器の数なども考慮しましょう。
ホームゲートウェイも交換した方がいい?
光回線を契約している家庭では、ホームゲートウェイと呼ばれる機器を使っている場合があります。
ホームゲートウェイは、単純な変換器とは限らず、ルーター機能などを備えていることもあります。
そのため、古いからといって一律に交換不要とはいえません。
通信会社から貸与されている機器なら、メーカーや通信会社の案内を確認しましょう。サポート状況や交換の必要性が分からない場合は、契約先に問い合わせるのが確実です。
5. ルーターの買い替えと処分。迷ったときの考え方
サポートが終了しているルーターは、基本的には買い替えを検討しましょう。
ただし、何万円もする高性能モデルを買わなければならないわけではありません。
一般家庭なら、家の広さ、階数、接続する機器の数、必要な通信速度などに合った製品を選べば十分な場合もあります。
例えば、バッファローやNECなどのメーカーから、家庭向けのルーターが販売されています。
価格は製品によって異なりますが、1万円以下の製品にも選択肢があります。購入前に、メーカーのサポート期間や更新情報を確認しておくと安心です。
僕の意見としては価格.comで、上位ランキング10以内くらいで、1万円以内くらいの物で、それなりに聞いたことあるメーカーなら何でもいいかなと。
※大容量のものは普通に使う分には必要ないです。
10Gとかいらないです。
特定のメーカーだから絶対に安全、というわけではありません。メーカー名や価格だけで決めず、サポート体制や製品ごとの情報を確認しましょう。
また、古いルーターを処分するときは、メーカーや自治体の案内に従ってください。設定情報を初期化できる機種なら、処分前に初期化しておくと安心です。
レンタル品であれば、勝手に捨てずに契約先へ返却方法を確認しましょう。
最後に、今回確認しておきたいことをまとめます。
- 古いルーターの型番を確認する
- メーカーのサポートが終了していないか調べる
- ファームウェアを更新する
- 管理者パスワードを初期設定から変更する
- サポート終了機器は買い替えを検討する
自分のルーターが安全か分からない場合は、AIにメーカー名と型番を伝えて、サポート状況や公開されている脆弱性を調べてもらう方法もあります。ただし、最終的にはメーカーの公式情報で確認してください。
インターネットは、今や生活に欠かせないものです。
だからこそ、普段は意識しないルーターにも目を向けてみてください。
一度確認しておくだけでも、セキュリティ対策を見直すきっかけになります。

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